
一樹はバスローブを纏って美沙の横たわるベッドの端に腰掛け、煙草に火を付けた。 片手で愛おしそうに美沙の肌を撫でる。 美沙は一樹の方に躯を横向け、その腰に顔を埋めた。 バスローブを透かして一樹の体温が頬に伝わってくる。 胸が暖かな潤いに溺れそうだった。
一樹は躯を捻り、美沙の背中を尻朶を見つめた。 裸の美沙の背に幾筋もの紅い線が痛々しく走っていた。 その下の丸い尻は紅く熟し、手を触れれば潰れてしまいそうに弱々しかった。
「痛かったでしょ。 苦しかったでしょ。」
一樹は美沙の髪を撫でながら語りかけてきた。
「いいえ。 嬉しかった。 本当にもっと壊して欲しかった。」
「もっと? こんな血まで流れているのに。」
「だって、嬉しいんですから。 一樹さんが感情をぶつけてくれるのが。 他の人じゃなく、この私に。 こんな汚い女に。 打たれる度に汚れが落ちていく気がした。」
「そんな。 貴女は清楚で綺麗です。 あんなに乱れた後の今でも。 こんなに傷ついていても。」
「ごめんなさい。 こんな事を無垢だった一樹さんにさせてしまって。」
胸に溢れる想いに美沙は両手を一樹の腰に回し、顔を臀部に押し付けた。
「可愛い人だ。」
痛々しい筈の傷に彩られた美沙の躯は輝かしいほどに美しかった。 一樹は煙草を消すと美沙の隣に横になり、その背の傷に口を付けた。 ぴくりと美沙が身を反らせる。 一樹は美沙の背に付けた傷を、尻に付けた傷を全て慈しむ様に舐めていった。 美沙は傷口から染みこんでくる歓びに心を震わせた。
『この人は、一樹さんは私の全てを判ってくれた。 悲しみも喜びも全て。 そして、全てを全力で受け止めてくれた。 そして私の心に私の躯に真っ直ぐで清らかな精を注いでくれた。 一生、私はこの時を、この思い出を胸に生きていける。 一樹さん、あなたが分けてくれた大切な命、きっときっと、大切にします。』
美沙の瞳から止めどなく涙が溢れた。 それは今まで流した涙と違い、透明で流す度に心が清められていく様だった。
暗くなった窓辺に、一樹のシルエットがキラキラと輝いているのを美沙は飽きず見ていた。
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一樹は躯を捻り、美沙の背中を尻朶を見つめた。 裸の美沙の背に幾筋もの紅い線が痛々しく走っていた。 その下の丸い尻は紅く熟し、手を触れれば潰れてしまいそうに弱々しかった。
「痛かったでしょ。 苦しかったでしょ。」
一樹は美沙の髪を撫でながら語りかけてきた。
「いいえ。 嬉しかった。 本当にもっと壊して欲しかった。」
「もっと? こんな血まで流れているのに。」
「だって、嬉しいんですから。 一樹さんが感情をぶつけてくれるのが。 他の人じゃなく、この私に。 こんな汚い女に。 打たれる度に汚れが落ちていく気がした。」
「そんな。 貴女は清楚で綺麗です。 あんなに乱れた後の今でも。 こんなに傷ついていても。」
「ごめんなさい。 こんな事を無垢だった一樹さんにさせてしまって。」
胸に溢れる想いに美沙は両手を一樹の腰に回し、顔を臀部に押し付けた。
「可愛い人だ。」
痛々しい筈の傷に彩られた美沙の躯は輝かしいほどに美しかった。 一樹は煙草を消すと美沙の隣に横になり、その背の傷に口を付けた。 ぴくりと美沙が身を反らせる。 一樹は美沙の背に付けた傷を、尻に付けた傷を全て慈しむ様に舐めていった。 美沙は傷口から染みこんでくる歓びに心を震わせた。
『この人は、一樹さんは私の全てを判ってくれた。 悲しみも喜びも全て。 そして、全てを全力で受け止めてくれた。 そして私の心に私の躯に真っ直ぐで清らかな精を注いでくれた。 一生、私はこの時を、この思い出を胸に生きていける。 一樹さん、あなたが分けてくれた大切な命、きっときっと、大切にします。』
美沙の瞳から止めどなく涙が溢れた。 それは今まで流した涙と違い、透明で流す度に心が清められていく様だった。
暗くなった窓辺に、一樹のシルエットがキラキラと輝いているのを美沙は飽きず見ていた。
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