
真っ直ぐに美沙を見る一樹の視線が嬉しかった。 その視線をずっと受けていたいと美沙も見つめ返す。
「それでも付いてきてくれた。 私でいいと思ってくれたの。」
「いつかはそう言うことになるのだろうし、それが貴女ならそれもいいかと。 何より貴女の傷が気になった。」
「傷?」
「俺で消せるのかどうかは判らないけど、いや、そんなことより、傷そのものがどんな物か見たかったのかな。」
「見るだけ? いいわ、見て。 多分、見て欲しかったんだから。 だから、無垢で綺麗な一樹さんに憧れた。 偏見のない、真っ直ぐな眼に惹かれて。」
「外見に騙されましたね。 俺は結構、悪いですよ、多分。」
一樹はその掌の下にある美沙の乳房を鷲掴みにした。
「騙されたのかな、私。 でも、私はきっと一樹さんが思っているより遙かに穢れた女よ。 ご免なさい、その資格もないのに一樹さんを誘って。 その代わりに、ううん、お願いだから、私を滅茶苦茶にして。 壊れてもいい、ううん、壊して。」
美沙は哀願していた。 一樹にここで見捨てられたら、本当に穢れた奴隷と自分で烙印を押してしまう。 心の叫びを押し殺しながらも、美沙は本気で泣きそうだった。
「後から来て。」
美沙は泣き顔を隠して、バスルームに逃げ込んだ。
燃え上がろうとしている感悩の炎を消す様に冷たいシャワーを素肌に浴びせた。 艶やかな肌の上で透明な飛沫がきらきらと弾けていく。
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「それでも付いてきてくれた。 私でいいと思ってくれたの。」
「いつかはそう言うことになるのだろうし、それが貴女ならそれもいいかと。 何より貴女の傷が気になった。」
「傷?」
「俺で消せるのかどうかは判らないけど、いや、そんなことより、傷そのものがどんな物か見たかったのかな。」
「見るだけ? いいわ、見て。 多分、見て欲しかったんだから。 だから、無垢で綺麗な一樹さんに憧れた。 偏見のない、真っ直ぐな眼に惹かれて。」
「外見に騙されましたね。 俺は結構、悪いですよ、多分。」
一樹はその掌の下にある美沙の乳房を鷲掴みにした。
「騙されたのかな、私。 でも、私はきっと一樹さんが思っているより遙かに穢れた女よ。 ご免なさい、その資格もないのに一樹さんを誘って。 その代わりに、ううん、お願いだから、私を滅茶苦茶にして。 壊れてもいい、ううん、壊して。」
美沙は哀願していた。 一樹にここで見捨てられたら、本当に穢れた奴隷と自分で烙印を押してしまう。 心の叫びを押し殺しながらも、美沙は本気で泣きそうだった。
「後から来て。」
美沙は泣き顔を隠して、バスルームに逃げ込んだ。
燃え上がろうとしている感悩の炎を消す様に冷たいシャワーを素肌に浴びせた。 艶やかな肌の上で透明な飛沫がきらきらと弾けていく。
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