【絶対R18】愛故に奴隷になった美少女と愛する者を責め苛まずにはいられない男の愛の行方は。
突然三宅から見捨てられた咲織の躯は感悩の海に溺れ、漂っていた。 三宅の冷たい物言いに怖れを感じてはいても、その言葉の意味を理解など出来なかった。 今も咲織は一人ソファに預けた躯をぴくりぴくりと曖撫の余韻に虚しくくねらせて続けるしかなかった。
「何をしている? ご主人様置いて一人で善っているのか。 もう、おまえの願いは聞いてやったぞ。 ここへきて、そのお礼を言い、そして、今日勝山さんにどんな調教をして貰ったのか、詳しく報告しなさい。」
三宅の怒気を含んだ声に、咲織の火照り続ける躯が縮まる。 そっと窓際の三宅を見た。 窓いっぱいに拡がる街の灯りに三宅の顔が凛々しく浮び上がっていた。
『ご主人様。 綺麗。』
込み上げる熱いものに突き動かされて、咲織は三宅の前に転がる様に躯を運んだ。
「血が滲むまで打って貰ったお礼は?」
心の準備も躯の準備も全く整っていない咲織に、三宅は冷たく言った。
「あ、ありがとうございました。」
咲織は三宅の足元に跪き、ようやく言葉を継いだ。
「それだけか。」
「あっ。」
咲織はくりくりとした瞳で三宅を見上げた。 頬を赤らめて、三宅の投げ出した足にほわりと開いた唇を寄せる。 胸が痛い程に高鳴った。 それを三宅に気取られまいと、恥ずかしさを隠す様に床に両手を付き、足指に舌を伸ばした。 石鹸の清々しい香りの中に仄かに三宅の薫りがした。 咲織は自分でも気付かない裡に三宅の足を取り、その指を口いっぱいに含んでいた。 三宅が躯の中に入ってくる気がした。 歓びに胸が爆ぜそうだった。 咲織は口の中の三宅の足指に舌を絡ませ、しゃぶった。
「嬉しそうに。 まるで犬だな。」
『はい。 咲織は犬です。 ご主人様に飼われている犬。 そうだったらどんなにか嬉しいのに。』
咲織は三宅に答える代わりに、一層熱を籠めて足指をしゃぶった。 溢れる唾を飲み込む度に喉を三宅のエキスが降りていく気がした。 咲織は真っ赤に腫れた尻たぼを歓びに震わせ、夢中でしゃぶり続ける。
「もう、止めなさい。」
三宅の冷厳な声に咲織は恨めしそうな顔を上げた。
「膝立ちになりなさい。 後ろに手を回し、両足首を自分で持つんだ。 そう。 胸を張って。 膝はもっともっと開く。 ご主人様に全てを見せる様に。」
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「そうか、電気鞭を。」
三宅はほぉと溜息を吐いた。
「どんな味だった?」
「もう二度と味わいたくはありません。 痛いのとも、焼けるのとも違う、耐え様のない苦しみです。 無機質で冷たくて、それでいて熱くて。 もう二度と嫌です。」
「俺が耐えろと言ってもか。」
「あぁぁ。」
咲織は諦めの浮かんだ縋る様な瞳で三宅を仰ぎ見た。
「耐えます。 ご主人様のされる事なら、咲織はどんなに辛くても受け入れるしか・・・。」
「そうか。 いい心がけだ。 時々、その心がけが挫けていないかその躯に聞いてやろう。 おまえがそれ程嫌がるなら、今度、勝山さんに電気鞭の入手先を聞いておこう。 それで、手枷足枷を嵌められたおまえはどんな責めを受けた?」
三宅の口の端から紫煙が立ち昇っていく。 咲織は宙に消えていく煙を見るともなく見ていた。
「天井から梁の様な物が降りてきて、部屋の中央で大の字に固定されました。 そして、随喜で出来た張り型を秘唇に咥えさせられました。 重い錘をぶら下げられて三十分耐えろと、落とすなと言われました。」
話しながら、その時感じた感覚が蘇って来た。 随喜の張り型の代わりに今はディルドゥを咥え込まされた粘膜の襞がひとりでに蠢き始める。
あの時勝山に与えられた責め苦が、そして強引に感じさせられた全ての感覚が一気に蘇ってくる。 心に浮かべるのも忌まわしく哀し過ぎるのに、咲織の躯は感じていた。 感悩は刻一刻と大きくうねり、怒濤となって押し寄せて来る。
咲織は弓反りにした躯をがくがくと震わせた。 苦く重い感悩が躯を押し包む。 咲織の白い柔肌は朱を纏い、脂汗に光り始める。
「耐えられなかったのだな。 落としたのか。」
三宅の冷たい声に、あの時の屈辱感がわっと湧き出し、気が遠くなる程だった。 と同時に勝山と言う知らない男に玩ばれても感じてしまった自分の躯を呪った。 その躯が今、三宅の前で再びとろとろと蕩けようとしている。
咲織には言葉が何もまとまらなかった。 ただ、尻たぼが焼ける様にじんじんと呻いていた。 秘唇を縦に割る革帯を濡らし、更に溢れた婬蜜が内太腿を滴っていくのを感じた。 躯が勝手に震えだした。
「つくづく婬らな奴麗だ。 欲しいか。」
三宅はバスロープの前を肌蹴た。
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三宅は叫ぶ様に言った。 三宅の腰が咲織の尻たぼを激しく叩く。
「い、いっくぅぅぅぅ。」
高く高く艶啼を噴き上げた。 華奢な躯がばらばらになる程に震え、そして止まった。 白くなった。 逆巻き、あらゆる感覚が乱れ飛んでいた咲織の意識がすーっと静まる。 透明な眠りに落ちかけたその時、咲織の中に三宅の精が放たれるのを感じた。
躯は歓びに震えて痙攣する。 幾度も幾度も閃光が煌めいた。 その煌めきの中、静かに咲織は落ちた。
「清めなさい。」
全ての感情も感覚も消えて静謐な淵に落ちている咲織の胸に無造作に跨った。 その重さに咲織は軽い呻きと共に目覚めた。 三宅は優しく微笑みかけ、どろどろと白い精と蜜に塗れた硬直を開きかけた咲織の唇に押し付ける。
「はい。」
三宅の命令を聞いていた訳では無かった。 苦しくとも三宅の重みに目覚められた事が嬉しかった。 そして何より、三宅が自分の中で果ててくれた事が。 咲織は小さな掌を三宅の物に恭しく差し伸べた。
『ご主人様の物、熱い。 こんなに濡れて。 あぁ、恥ずかしいです。 嬉しいです。』
まるでそれが聖なる物の様に咲織は両掌で三宅の物を押し頂き、おずおずと舌先沿わせた。 その熱が伝わった瞬間、咲織の躯を電流が走った。 躯の中の感悩の熾き火が再び赤々と燃えだし、血がかっと沸騰した。
三宅のまだ張り切った肉傘を咲織は大胆に頬張り、咲織は夢中で嘗め回していた。 ずゅるずゅると言う音がしんとした夜の空気を婬美に響かせる。
「よくそんな物を旨そうに舐めるな。」
三宅の嗤い声が降りてきた。 咲織は瞳を一度ぱちりとすると、それが答えだと言う様にそれまで以上に熱心に舐め始めた。 肉傘を舐め尽くすと顔を傾け、三宅の竿部に大きく舌を這わせていく。
「口も、尻も侵して欲しいか。」
その言葉だけで、咲織の躯は燃え上がった。 喉が苦しいのも構わず、いや三宅の物で喉を突かれる苦しみを求める様に精一杯に唇を開き、三宅の物を迎え入れる。 口の中を圧する三宅の存在に血が湧き出す。 知らない裡に両掌は上に伸びて、三宅の腰に絡まり、自らの口の中へ三宅の物を押し込む様に自分の顔を押し付けようとしていた。
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いつもなら階下のショッピングセンターの喧騒が昇ってくるエスカレータも今は沈黙を守っていた。 その沈黙が、青年の後を追う咲織を三宅の失くしたスーツのボタンをここで見つけたあの時に引き戻す。 今と同じ薄暗がりのがらんとした空間の中で、青いボタンが輝いて見えた。 それを見つけた時、垂れこめた沈黙を歓びに踊る鼓動が高らかに鳴ったのを咲織の細胞が思い出す。
『ここでボタンを見つけた。 あの時から、咲織は随分変わってしまったけど、ご主人様を思う気持ちは変わっていない。 それだけは。 今も、ご主人様を思うと胸が締め付けられる。 甘い蜜の中で溺れそうになる。 良かった。 あの時ボタンを見つけられて。 咲織はずっと、これからも。』
先を振り返りもせずに進む青年の後を追いながら、咲織の脳裏に浮かぶものは三宅への思いばかりだった。 青年が一体何をしに来たのか、何処へ連れて行こうとしているのか、そもそもどうして咲織の職場を知ったのか、と言う当たり前の疑問すら思い浮かばなかった。
ショッピングセンターの灯りが消えて何処か侘しさが漂う通路の先から、地下鉄乗り場の光が眩しく零れている。 駅特有の騒めきに気押される様に咲織の青年を追う歩みが遅くなった。
「どうしたの?」
青年は足を止め、生真面目な顔で振り返った。
「いえ、何でも。」
咲織は青年に並ぶと、先を促す様に歩き始めた。
「何が好き?」
「えっ、好きって?」
「料理だよ。 これから晩飯食べに行くんだろ。」
「あぁ、特に好きな料理は無いです。 嫌いな料理も。」
「いつもは何を?」
「そこのデリが開いてれば、適当に買って。」
「今日はどう言う予定だったの?」
「何も考えてませんでした。」
「何も? 普通夕方には今日は何食べようか考えない?」
「普通そうなんですか?」
「普通はそうだよ。 おかしいよ、絶対。 絶対、変だよ。」
青年は初めて笑顔を見せた。
「私、変?」
その白い歯に釣られる様に、咲織も思わず笑みを浮かべていた。 そして、その笑みはすぐにふっと消えた。
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『私、変なの? そう、そうだったの? そう言えば、こんな風に男の人と普通におしゃべりするの、初めて? なんだか、くすぐったい。 どうしたら、いいのか判らない。 楽しくなく無いのに、逃げ出したい。』
「怒った?」
「いいえ。 私って、変なのかなと思って。」
「気になる?」
「ううん。 でも・・・。」
ゆっくりに歩く二人を駅へと向かう足早なサラリーマンが追いこしていく。
『今の人、追い抜きざまに私達の事をじろっと見ていった。 一体、あの人は私達の事を恋人同士とでも思ったの? 恋人? 私達? この人の名前も知らないのに。』
「変ですね。 やっぱり、私。 あなたの名前も知らない。 それなのに・・・。」
「あっ、ごめん。 俺は君の名前を知ってたから、言うのを忘れてた。 上野慎二。 シンって呼んでくれればいい。 こんなそう呼んでるから。」
『シン。 そうだった。 この人はシンと呼ばれていた。 そしてこのシンと言う人が呼び掛けていたもう一人の人の名前は一真。 その一真と言う人が私の口を使いながら、この人にそう呼びかけていた。 シン、おまえもこの女を犯してみろ、と。 そして、この人は私の顔を綺麗にしてくれた。 一真と言う人が放った精で汚れた私の顔を。 怒りながら。 一真と言う人にもう止めろと怒りながら。 私にも、このシンと言う人は怒っていた。 あんな男の奴麗なんて止めろと。 そして、ご主人様の事を悪魔だとまで罵って。』
青年が名乗ったシンと言う名が再び咲織の記憶を呼び覚ました。 その時に胸を焦がしたこのシンと言う青年に感じた反感も。 それが、今は何故かこのシンと言う青年の気持が少し嬉しいものに感じられる。 その汚れ果てた記憶を少しは洗ってくれる春を告げる雨の様に。
咲織は固まって、動けなくなった。 灰色の硬い床の上で黒いヒールがかたかたと音を立てた。
「大丈夫? 思い出させたかな、嫌な記憶を。 ごめん。 俺が現れた事自体、嫌だよな。 忘れたい顔だもんね。」
慎二は困り果てた顔を咲織に近づけた。 その顔に向かって、何か言おうと開きかけた桃色の唇はふわりと開いたまま動かなかった。 何を言えばいいのか判らなかった。 咲織は泣き出しそうな顔の上に笑みを無理やり浮かべた。
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『判ったの? 私が思い出した事を。 羞ずかしい。 でも、この人は私の事を考えてくれている。 こんな私のことを。 でなければ、気付かない筈だから。』
咲織が無理に作った笑顔の頬を涙が一つ落ちていった。
「ごめん。 本当に。 本当は来たくなかった。 忘れようとも思った。 でも、どうしても忘れられなかった。 来ないではいられなかった。 確かめずには居られなかった。 君が本当にあの男を好きなのか。 君はどんな女の子なのか。 本当にごめん。 女々しいよな、こんな奴。 たった一度会っただけなのに、会社まで押し掛けて。 どうかしてる。 許してとは言えないけど、謝るよ。 もう、帰った方がいいね。 そして、二度と君の前には現れないから。 安心して。 一真は君の事は全く知らないし。 本当にごめん。」
慎二はくるりと体を翻した。
「いやっ。 このまま一人にしないで。」
寂しげに小さくなった慎二の背に咲織は小さな声で叫んだ。 そのジャケットの裾を掴んでいた。 振り向いた慎二を咲織は大きな瞳に捨てられた子猫の憂いを浮かべて見あげた。
固まった二人を通行人が冷たい視線を浴びせながら無表情に通り過ぎていく。
「とにかく店に入ろう。 近くでいいお店知ってる?」
慎二はほっと顔を和ませた。
「このビルの上の方がレストラン街だから。 そこでもいいですか。」
「このビルのレストラン街って高そうだけど。」
慎二ははにかみを浮かべて、言い淀んだ。
「大丈夫です。 私、これでも働いてますから。 私に奢らせてください。」
咲織は晴れやかな笑みを浮かべた。
「いいのかな。 でも、じゃあ。」
「はいっ。」
勝手を知っている咲織の方が少し前を歩いていた。 咲織は自分が人をリードしている事に不思議な軽やかさを感じた。 二人は何も話せずに歩いた。 二人きりのエレベータの中でも沈黙は続いた。 それでも、その沈黙は棘の生えた荊では無く、どこか木洩れ日の優しさを持っていた。
「中華でいいですか。」
「うん。」
そう言いながら、店の前に置かれたメニューの値段を見て困った様子を見せている慎二の顔に、咲織は心の中で微笑んだ。
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『誠実なんだ、この人。 私が奢ると言ってるのに、まだ値段を気にして。 人の好意に乗じるような人じゃない。 この人なら、色々話してもきっと判ってくれそう。』
「何からお話ししましょうか。」
咲織は柔らかに笑みを浮かべて慎二に聞いた。
「君は何から話したい?」
白を基調にした品の良い個室に通され、メニューを見せられた時の落ち着きの無い様子を振り払い、慎二は体を緩やかに構えた。
「私が? 話したい? あなたが聞きたいのでは無くて?」
「そう。 君が話したい事を聞いてあげる。」
「そんな。 私から話したい事なんてありません。」
「本当かな。 きっと、その胸の奥にいっぱい詰った人には言えない思いで苦しんでいる様に見えるよ。 だから、吐き出させてあげる。 楽になるよ。 一人でも何でも話せる人間がいると。」
慎二はぐっと体を前に乗りださせた。
『確かに私には一人も話相手がいない。 これまでずっと。 でも、今はご主人様がいる。 怖くて咲織からは話せないけど、ご主人様は全てを判っていてくれる。 咲織の心の痛みも疼きも。 父がそうだったように。 きっと。』
「私にはご主人様がいますから。 大丈夫です。」
「そのご主人様が一番の悩みの種なんじゃないの。 じゃあ、聞くけどさっきはどうして泣いたの。 俺の名前を聞いただけで。」
「それは・・・。」
その後の言葉が浮かばなかった。 困って咲織は視線を自分の膝に落とした。
「辛かったんじゃないか。 とても、辛い事だったんだろう。 思い出すのさえ、辛い事だったんだろう。 記憶の奥底に追いやって忘れてしまい事だったんだろう。 違う?」
「それは、そうです。 でも・・・。」
咲織は俯いたまま、消え入る様に言った。
「でも、何?」
「でも、好きなんです。 ご主人様の事が、本当に好きなんです。 好きで好きでしょうがないんです。 どうしようも無いんです。 ご主人様の事を思うと今も胸が熱くなるんです。 居ても立っても居られなくなるんです。」
「躯が疼くとでも? 欲しくて堪らなくなるとでも?」
慎二の問いに、咲織は白い頬をぱっと薔薇色に染めた。 まるで今にも自ら慰めようとする小さな掌を押し留めでもする様に、胸の前で固く指を絡め合わせた。
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